Erst Note++(V系バンドパロ)ネタの小話詰め。
エルカズさんは女装、昭カズが公認ほも←、とかとか諸々アレなのでご注意!


○エルカズさんが女性ファッション誌の表紙になったよ!
『この秋 彼の視線をくぎづけメイク
  ぱっちり目力派? うるうる唇派?』
とか、
『特集!Erst Note++ Kazの素顔
  可愛い?かっこいい?愛される理由』
とかピンク字で煽りが入ってる。
で、インタビュー記事の見出しには
『愛されキャラの秘訣は、自然体!?』
『将来の夢は「シュワちゃん」だった(笑)』
『皆に好かれるより、一人に愛されるシアワセがいい』
とか書かれているに違いない。

「カズさんカズさん、この『一人』って俺んこつですよねvねvv」
「……こげん話したっけか???」
シュワちゃんの件しか覚えてない。発売当日の朝、楽屋にて。


○緊張の一瞬。
どうもこんばんは、エルストのベーシスト・5番です。
今日は我がエルストの(女)王様・カズさんの誕生日です。
この日は毎年メンバー全員で、カズさんと昭栄の暮らすマンションでお祝いをします。ちなみに、俺がこの部屋に入るのは一年通してこの日くらいです。

インターフォンを押すと、珍しくカズさんが迎えに出てくれました。
「あ、カズさん。どうも、お誕生日おめでとっス」
「おう〜、寒かな。中入らんや」
「お邪魔します…あ、これ、プレゼント……」
今年俺がカズさんへのプレゼントに選んだのは、「銘酒・鬼殺シ」。それを酒屋の袋から取り出してから気付きました。

テーブルの上には特注らしきものすごくデカいホールケーキ(プレートのメッセージから、多分よっさんのプレゼントだ)、開封途中のデカいボックスからは高そうなアクセサリーや洋服が雪崩を起こしている(疑う余地なく昭栄のプレゼント)

「「……」」
…あれ、もしかして失敗!?ここはやっぱりもうちょっとメルヘンに行った方がよかったのか!?よく考えたら名前もあんまり縁起がよくない!?ていうか二人ともいくら使ってんだ!!?
俺の手元を見つめて、カズさんが沈黙しています。その様子に、昭栄とよっさんも集まってきています。
…い、命の危機が、迫りつつあります…!!
「5番」
「は、ハイっ!」

「やっぱりお前がいちばんったい!!!」
満面の笑みで、酒ごと抱きしめられました。
「「「……」」」
…気に入ってもらえたのはよかったけど、命の危機は去りそうにありません……。


○馴れ初め
諦めるかとあなたは言った。
だから諦めることを諦めた。
「絶対、俺のもんになってもらいます」
フフンと鼻で笑うその仕種さえ、心を捕らえて放さない。
「俺に勝てると思うと?」
「もちろんです。カズさんこそ、約束忘れんでくださいね。ちゃーんと俺ん名前、彫り込んでもらいますけん」
含み笑いで覗き込むように見上げてくる。
「……どこがよか?」
負ける気なんか更々ないくせに。おもしろがってそんなことを聞いてくるから、ビシッと指差して笑い返した。
「右胸から鎖骨まで、でっかく入れてもらいます!」
意地悪で小悪魔で可愛い、この人を手に入れるまで、あと少し。


(「諦めろ」じゃなく「諦めるか?」って言っとる時点で、わかるだろうに。アホやな、ショーエイ。)


○エル昭カズの出会い
1.軽音の新歓ライブで
一人だけ愛想なく下向きっぱなしのドラマーさんを見かけて、入部しちゃう昭栄。
出会って一発目はやっぱり「こげん細くて小さかのにドラムやるってバリかっこよかですねー!!」の『小さかのに』辺りでぼてくり発動!
無意識だけどもうすでに、見かけたときから惚れてる。どんなにうるさいライブハウスでも、カズさんの音だけは絶対聞き逃さない。

2.階段でぶつかってフォーリンラブ←
ヘコんでるか具合悪いかで下向いて猫背に目瞑って階段を上る昭栄。俺様カズ様先輩様のカズさんは昭栄に気付いてるけどそのまま下りてくる。
昭栄は気付かないままカズさんの胸に鼻をぶつけて、「何すっと」と睨もうと顔を上げた瞬間にあいやー可愛か一目惚れ!!
当然次の瞬間には「邪魔じゃボケぇ!!!」と吹っ飛ばされることになるよね(階段でね)(危ないので一般人は真似しないでクダサイ)
ベタだけど何かいいじゃないか。同じ学校だからこそのミラクル。
問題は何段差があればカズさんの胸に昭栄がダイブすることになるかだよ(禁句)


○見ちゃったよ。
久々の丸一日オフの日、ノリで出かけてきた某ねずみーランドで、明らかに知ってる後姿を見つけた。
「よよよよっさんアレ」
「見えん。俺は何も見とらんぞ」

『なぁショーエイこれ嫌やー。』
『あ、耳外しちゃダメですよー。それつけとったらネズミーちゃん喜ぶけん』
『…ネズミーちゃん握手してくれると?』
『写真も撮りましょうねv』

「よよよよっさんやっぱアレ」
「何も聞こえんし何も見とらん。」
つかあいつら、あんな派手な格好でウロウロするなよ。芸能人でしょ!
と思った瞬間に隣のモヒカンで刺青の兄さんを見て、あぁ人のこと言えねーやと思い直した5番くんであった。

多分そう言う5番くんも…エルストは変装する気全くなさそう。よっさんとかグラサンしてると逆に目立つ気がする(笑)


○撫でる。
昭栄はよく俺の頭を撫でようとする。
それはあんまり唐突で頻繁で。背が低いことへのあてつけかとか、子ども扱いすんなとか、そうされる度に声を荒げて振り払っていた。

はず、だったんだけど。
額の生え際から軽く指を差し込むようにして、ゆるゆると撫でるのがあいつの癖。
それを奇妙に心地よく感じてしまう。
もちろん振り払うけど、それはそうだけど、でもどうせ振り払うならもう少しだけ。そう、あと一秒くらいなら、撫でさせてやってもいいかな、とか。

触れられた額の辺りから、疲れや苛立ちがじんわりと解放される感覚。
一体これは、何だろう?

野良をよーしよーしと根気よく撫でて慣らそうとしているタカヤ〜マ。
でもあいつ天然だから、自分の欲求に素直に行動してるだけなんだよ。カズさん可愛い!なでなでしたい!!何度もしたい!!みたいな(笑)


○五十年後もすき?
そう訊かれて、カズはしばらくきょとんとして。何度か瞬いてようやく質問の意味を理解したのか、困った顔で黙ってしまった。
五十年。長過ぎるその時間の密度は、カズの想像の範疇ではとても手に負えない。だってこの数年をとってすら、想像もしなかったことが数多起きて今があるわけで。
そんなの、わかんない。わかるはずない。
でも。
「すきですよ!決まっとるやん。」
カラリと笑顔で言い切られたら、ちょっと安心した。
「ね、カズさんv」
「わかんない。」

「あーんカズくんその笑顔可愛い〜〜〜ナイスショッ!打ちひしがれるショーエイくんもグッ!撮っちゃえ!これ来週の特集トップに使っちゃっていい!?いいよネっ!!」
あ、もう勝手にしてください(byヨシ&5番)


○同窓会にて。
「うわー懐かしか写真出てきよった!」
「高校んときの女装コンのやつやな」
「あー、あれな。校長に『キャバ嬢か!!』ってカズ先輩だけ衣装ダメ出し喰らったやつな。」
「全員同じような格好しとったのに」
「さすがの魔性ったい」
「マーキング前やったしなぁ。」

*高校…昭栄やカズの出身校。男子校。
*女装コン…女装コンテスト。当然出場者は男子のみ。この回、カズは某後輩のジャージで満票優勝。伝説を残す。
*校長…男性。後にこのとき取り乱してしまったことが人生で最も恥ずかしいと語り同情を集める。
*魔性…カズの隠喩。男女となく愛される性質、またはその魅力を評し付されたもの。本人は知らない。
*マーキング…カズの右肩〜胸辺りの「S.T」のタトゥー。某後輩のイニシャルであり、当人の自称が広まった形。