特に脈絡のない徒然小話。
おんなのこ双竜(むねことこじゅこで現パロ)ばかり集めましたので、
苦手な方はご用心!
○女神たちのランチタイム。
キャンパス中央に位置するグリーンロード。木々や花に囲まれたテラスの一角で、花より可憐で紅葉より鮮やかな、二人のおんなのこがランチをしている。
「なぁこじゅぅ〜、次はたこさんウインナー!」
短いプリーツスカートから白い美脚を惜しげもなく晒すおんなのこが愛らしい上目づかいに甘えた声でねだれば、
「政宗さま、ちゃんと野菜と交互にです。さ、口を開けて」
かっちりとしたシャツを着てすら目立つ豊満なバストのおんなのこは、少し低めの優しい声でたしなめる。
姉妹だろうか、随分仲のいい様子の二人、政宗と小十郎は、遠巻きに注目を集めながらも二人の世界。寄り添って座り重箱を広げていた。
美しく手の込んだおかずの数々の中から花形のにんじんが運ばれ、政宗の口へ。
「いかがです?」
「んー、うまい!こじゅはほんとに和食が上手だなv」
「政宗さまのオムレツも、ふわふわで美味しゅうございます」
「あ、ダメ!おれもこじゅにあーんする!」
「いけません。箸は一膳、使うのは小十郎。政宗さまは小十郎の楽しみを奪ってしまわれるのですか?」
こうして甘やかしてさしあげるのが、小十郎の一番の楽しみなのですよ。言葉と共に差し出されるまま、ウインナーをもぐもぐ。
飲み込んだら優しく微笑まれて、政宗は我慢できずに小十郎の胸へダイブした。
「こじゅ、すき!すきすき!!」
柔らかく温かいそこに頬を擦り寄せて、トロトロにとろけた笑顔で甘える政宗。その頬や髪を撫でる小十郎も、この上なく愛しさを滲ませた微笑みで。
しあわせな二人が食事を終えるのは、まだ当分先のお話。
○謎のライバル?
今日は小十郎の好きなマフィンが最高にうまく焼けた。喜んで微笑む小十郎の綺麗な瞳を思い浮かべたら、幸せに胸が沸き立ち、政宗は足取りも軽く廊下を進んでいた。
「・・・だから、行かないと何度も言っているだろう!!」
突然響いた怒鳴り声に立ち止まる。いつものとろけそうな甘さはなかったけれど、あの声は確かに、小十郎。
そっと様子を窺うと、曲がり角の先、突き当たりの階段の前で、小十郎と知らない男が立っていた。
しつこいぞ、いい加減にしろ、聞き飽きた!
病的なまでに色白の細身の男は、苛立ちを隠さない小十郎にも動じないようで。ふと彼の手が小十郎へ伸びたのを見て、政宗は思わず声を上げた。
「こじゅ!!」
「・・・ふん、彼女が君の大事な主かい?僕には子どもにしか見えないが、まぁいいよ。またゆっくり話をしよう」
「てめぇにあの方の何がわかる!話すことなんざねぇ、消えろ!!」
ゆるく微笑む男に吐き捨てて、小十郎は泣きそうに佇む政宗の元へ駆け寄った。
「政宗さま!」
「こじゅ・・・!」
ぎゅうと胸に顔を埋める政宗を抱き止めて、優しくその髪を撫でる。政宗が顔を上げたときには、小十郎はすっかり先刻の苛立ちが抜け落ちて、いつも通りに柔らかな瞳で政宗を見つめていた。
「政宗さま、迎えにきてくださったのですか?お待たせして申し訳ありません」
政宗はふるふると首を振ると、既に立ち去った男の陰を睨むようにして、ぎゅっと小十郎を抱き締める。
「あいつ、ナンパしてきたんだろ!こじゅはおれのなのに!!」
「えっ?」
「あんなひょろっちい奴、絶対に許さないからな!こじゅは誰にも渡さない、こじゅはおれだけ見てればいいんだ!!」
政宗のあまりにもまっすぐな嫉妬と独占欲に、小十郎はきょとりと瞳を瞬かせて、とてもとても嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとうございます、政宗さま。小十郎は幸せにございます。・・・でも、あれはナンパではございませんので、ご安心ください」
「・・・?だって、こじゅ・・・」
「あの男は関西の薬品会社の者で、以前から引き抜きの話を。」
はっと顔を上げた政宗に、小十郎は困ったように眉尻を下げる。反対に政宗は目尻をきっと吊り上げて声を荒げた。
「ナンパよりタチ悪ぃじゃねぇか!!しかも関西!?こじゅをおれから引き離そうなんて、更に気に入らねぇ!!」
階段に塩でも撒きそうな勢いで怒る政宗に苦笑して、小十郎は大切な主を優しく抱き締めた。
「どこにも行きませんよ。小十郎は、あなただけのものですから」
途端におとなしくなった政宗の頬を撫でて、足元に落ちていたバスケットを拾い、小十郎は晴れやかに笑う。
「さぁ、ランチに行きましょう」
○好きって言って。
「なぁこじゅ、こじゅはおれのこと、好き?」
小首を傾げて期待に瞳を輝かせる、愛らしい政宗の様子に小十郎は微笑んだ。
「えぇ、大好きですよ」
言葉だけじゃない、その笑顔にも声にも溢れるほど詰まった愛情を感じて、政宗はふわと頬を染める。もじもじとスカートをいじりながら、
「じゃあ、こじゅ、おれのどこが好き?」
甘えたくて甘やかしてほしくて、大好きだってもっと言ってほしくてたずねた。
そんな政宗に、小十郎はくすくすと笑って。
「たくさんありすぎて、何から答えたらよいのか、小十郎は困ってしまいます」
そのくらい、政宗さまが大好きで大好きで大好きです。
艶やかな唇が囁くから、政宗はとろとろに溶けてしまいそうな幸福感で、ふにゃりと小十郎の胸に身を預けた。
にょまさは体中溶けそうな程こじゅこに甘やかされているといい。柔らかい胸に顔を埋めて優しい指に撫でられて愛情たっぷりの声で甘い言葉を与えられて、細胞一つ一つまでが幸せに満たされるの。それが日常なの。
その幸せをちゃんと知ってて、それでもやっぱり甘えたがりなにょまさがこじゅこは可愛くて仕方ないといいんだよ。