特に脈絡のない小話ログ。
パラレルなどし放題なので、題・注意文にご用心!


○小十郎とkissしたいので
全力で推して参ってみた。

「……何ですか政宗様突然に。政務の方は如何なされた(ぐぐぐ)」
「るっせぇいいから大人しくその腕の力を抜きやがれ(ふぬぐぐ)」
「「がんばってくだせぇ筆頭〜〜〜!!」」
「「負けないで小十郎さまぁーーー!!」」

戯れに見えて二人とも渾身の力で押し合っている。ギャラリーも小政の行方を渾身の力で応援している。
奥州は今日も平和。


○青空お野菜教室。
えーでは次は、こちらのとっても新鮮なお葱でございまする。
これは素晴らしい!色艶、太さ、素晴らしいですね。
何方のお野菜でしょう…まぁ、片倉さん! いつもとってもお上手でいらっしゃいますね、 片倉さんのお野菜作りの極意を教えていただけますか?
…なるほど、ご主君への忠誠心ですか。 たっぷりと愛情と労わりの気持ちが込められているというわけですね、 本当に素晴らしいことにございます。まつめは感服致しました。
ぜひ皆さんも大切なご家族を思いながら畑仕事に精を出していきましょう。
皆さん、片倉さんと立派なお葱に拍手!
はい、それでは、本日の青空お野菜教室はここまでといたしましょう。 次回も皆さんの素敵なお野菜と畑話を楽しみにしておりますね。
では最後に、皆一緒に『お野菜音頭』を歌いましょう。 伴奏は「いつき親衛隊と右目」の皆さんです。

「ねっ、筆頭!小十郎さまってば最近あの怪しげな集まりに夢中で俺たちの相手全然してくれないんスよー!」
「……小十郎?」
「筆頭、筆頭!何とかしてくだせぇ、伊達軍の小十郎さまが農民と奥様連中に奪られちまうよぉ!」


○ジャイアン的日常と佐助の憂鬱
あのさ、色々言いたいことはあるわけ。
でもとりあえずね、こういう、植え込みの陰から様子を窺ってニヤニヤしてるのね、 これ立派な犯罪行為だから。ストーカー規制法ってあるでしょ、 完璧ひっかかってるよこれ。
だからさ、もうやめようよ。それか話しかけに行こうよ。 俺様も一緒に行ってあげるからさぁ! あとちょっととか何ハマっちゃってんのもういい加減にしてお願いだから!! 俺様泣きそう!!

でもほっとけなくて一緒にいてくれる優しい子・佐助(体育座り)


○眠れない。
だんだん冷え込んでくる、こんな秋の夜には、一人の褥が妙に淋しいものに感じる。 いやに目が醒えて眠れない。
ここに、あればいいのに。優しげに微笑む瞳。そっと頭を撫でる指。 じんわりとあたたかい体温。
欲しいと思ったら、もうとてもそれなしじゃ眠れそうもなかった。 ごそごそと起き出して、宿直の兵に声をかける。 慌てて廊下を行く足音を聞きながら、月を見上げる口元には笑み。
寝物語でもねだってみようか。二三の小言を喰らうだろうが、 それでも必ず大切そうに名を呼んで、律儀に寝かしつけてくれるだろう。
眠れない、ひとりじゃ眠れない。だから早くここへ来い、なぁ小十郎。


○月が消えた日
※病み政宗・死ネタ。

その日月は半身を失った。
『政宗様』
まだ、あのやわらかく響く声が聞こえる気がする。 目を開けて困ったように微笑んで、小言を口にしそうな気がする。
「こじゅうろう」
『政宗様』
耳の奥に聴こえた応えに、血塗れの彼はうっとりと微笑んだ。
もう体温を失いつつある半身の躯をぎゅうと抱き締めて。

嗚呼、もうこれで大丈夫。誰にも奪われる心配はないし、 この声も微笑みもずっとずっと自分だけのものだ!
「こじゅうろう、小十郎!」
好きだ、好き!他には誰も、何もいらないくらいに!
嬉しくて嬉しくて、あまりの幸せに口づけを交わそうと。

寄せた、唇の色が。頬の色が。
「・・・小十郎?」
三日月の細い光でも、その部屋の惨状は容易に見てとれる。
ぐるりと見回して、もう一度腕の中の愛しいひとを見て、政宗は唐突に悟った。

ひとりになった。今度こそ本当に、世界にひとりぼっちになった。
自分が斬った。だって小十郎が、誰にでも優しくするから。笑ったりするから。 いつか誰かに奪られてしまいそうで怖かった、だからころした。
こじゅうろうがいなきゃ、いきていけないのに。
『政宗様』
「や、だ・・・こじゅうろう、違うって言えよ」
『政宗様』
「謝るから、なぁ、こじゅ・・・」
『政宗さま』

『まさむねさま』


狂おしいほどに、本当に心の底から、愛していた。ただぶつける術を知らなかった。 与えられただけじゃ満足できなかった。
哭きじゃくり赦しを乞う彼は、その証として残る左目を捧げ。
冷たいふたつの躯が寄り添い、こうして世界は月を失った。