** 花町燈火 **




「カズ、さん‥も、こげん…俺のん舐めながら、熱くなったとですか?」
「やっ、き、くなっ…」

漸く唇が解かれたかと思えば、どこで覚えたのか野生の勘なのか、
カズの精液を後孔へと塗りつけながら昭栄が尋ねた。
答えられるわけもなく、カァッと赤くなって両腕で顔を覆い隠す。
その間も、昭栄は急くようにカズのナカを掻き回していて。

「ひっ!」
「――・・・あ、こ、ココ?」

昭栄の口調とは裏腹に全くもって無遠慮な指がある一点をこすった瞬間、
カズは四肢を強張らせて息を呑んだ。
それに気付くと昭栄は様子を確かめるようにカズの腕を片手で掴み
頭上で押さえつけたまま、しつこくソコばかり指でぐいぐいと押して。

「やっ!ああっ・・・いああぁっ!?」
「カズさ‥ん・・・イきそう…?」

恥ずかしいほどに自分の意志ではどうしようもなく躰が跳ねて
カズが押さえつけられたまま悲鳴の様な鳴き声をあげれば、
昭栄が心配げに頬や首筋に口吻けを落とす。
手は酷いことを平気でするのに、態度だけはどこまでも優しくて、
段々訳が分からなくなってきた。
仕事で抱かれて、混乱するほど快楽を感じたことなどなかったのに。
客を取る回数をこなすうちに、自分が楽をして相手をさっさとイかせる方法
も身につけたのに。

なのに、昭栄の稚拙で野生的な愛撫に、半狂乱になって喘いでいた。
どこを触られても激しい快感の波が押し寄せてくる。

「カズさん…イくんなら、俺のでイって下さい‥っ」
「え、あ、あああぁっ――!!」

朦朧としながら腰を揺らめかせていれば、突如昭栄の声と共に、
熱い楔がナカを擦り上がってきた。
挿入れられただけ。
それなのに、カズは呆気なくイってしまった。
カズと昭栄の腹を白濁で汚し、びくびくと痙攣するカズの内壁を、
昭栄が無我夢中になって突き上げてくる。
達したばかりの敏感な躰は否応なく追い立てられて。

「やっ、ああぁっ、あ、もっ、また、イっ‥――!!」

今まで我慢していた分を取り返すように、昭栄は何度カズのナカで
達しても萎えることを知らず、カズは幾度となく気を失わされた。
絶倫になる薬を盛ったわけでもないのに、その後も花代を追加されて、
気絶から冷める度に申し訳ないと言いながらまた組み敷かれた。

やっと昭栄の欲望が落ち着いたのは、3度追加した花代が尽きる間際だった。




「すんませんっ、すんませんッ!ほ、ホントに・・・っ」
「〜〜っ、こんっ、助平浪士ッッ」

長居する居続けの客でも朝までぶっ通しでヤるような奴は居ない。
なのに、昭栄はカズが気を失っている間以外はずっと欲情しっぱなしで。
最後に追加した花代が切れる頃には、布団に突っ伏して
か弱い息をもらすのが精一杯なほど、疲労困憊させられていた。

もう、顔の向きを変えるのも億劫なほど全身の筋肉が痛くて。

呼吸するのも疲れて涙目になりながら、
側でおろおろと見下ろす昭栄を睨みつけた。

昭栄が動揺しながらひたすらに謝り続けてカズの剥き出しの背中をさする。

その僅かな心地よさに軽く息を吐き出しながら、カズは目を瞑った。

「か、カズさん…俺、また会いに来てもよかとですか…?」
「―――客なんやけん、来ればよかやろ」
「うっ・・・」

目を閉じたまま無碍に言えば、昭栄が喉を詰まらせる。

「・・・・・信じんな、馬鹿。こげん状態んなるまで、タダん客とならせん」
「えっ…!」

犬みたいにしょげたのが声だけでわかって、カズは重い瞼を開け、
ゆっくりと腕に力を込めて上体を起こした。

体中が悲鳴を上げるように軋むけれど。

それは、甘い疼きで。


「お前が来るん、俺もいつも楽しみにしよったと」

「かっ・・・」


少し照れながらもそう呟けば、昭栄が一変して目を輝かせた。
そのあからさまな態度が何だか嬉しくて、つい、調子に乗せてしまう。


「・・・――また、来んね?」



「かっ、カズさんッ!!」

「痛ッ!!いたっ、ヤメロ馬鹿っっ」

「カズさんッ、ちかっぱ好いとーです〜〜〜ッ!!!」

「分かっ…痛ッ・・・!」


全身がギシギシと痛むのにも構わずぎゅうっと抱き竦められて、
カズは悲鳴をあげながらも昭栄に身を委ねた。

「・・・あんまり我慢させっと、また無茶苦茶しよぉもん…」

負け惜しみを呟いても、昭栄の興奮した雄叫びに飲み込まれてしまって。



そんな二人が

陰間仲間公認の恋仲になるのと、

新しい陰間仲間が二人程増えるのは、


この、すぐ後のこと。


 E N D




実は私、あの!watermelonさんで、キリ番19万を踏んだのですよ…!!
奇跡に震えながらも、人生初のキリリク体験。
→【遊里慕情(シゲ水)の昭カズ編】
以前連載されていた『遊里慕情』(陰間のお話でキャラがたくさん!)にて、
ちょっと出てくる昭カズがあまりにも気になって気になって…!
おそらく最初で最後の奇跡、リクエストさせていただきました。

んもう、甘々でしっとりな空気感漂いつつえっちという…!
すごいえっちなのに何か可愛いというこの……!!
平隊士で独占欲な昭栄に、満更でもない陰間のカズさん。
理性と戦う昭栄なんてもうどうしましょうっていう(落ち着け)
しかもちょろりとメールに書いていた、 「カズさんと翼さんの仲良し」部分まで拾っていただけて…(涙)

日渡様、本当に素敵なお話をありがとうございました…!
昭栄が早く身請けしてくれることを祈ってます(がんばれ平隊士!)
これからも応援しております!!

この後の話が気になられた方は、ぜひ『遊里慕情』を。
こちらはシゲ水メインのお話ですが、すでにらぶらぶな昭カズの姿がv